超重要!!外壁塗装、屋根塗装をするときの、下塗りの種類や塗り回数について。この下塗りで全てが決まる!!【京田辺市、城陽市、宇治市、精華町、木津川市】
外壁塗装や屋根塗装をするには、その材料や劣化の程度により使用する下塗りの材料や塗り回数が異なります。この下塗りの選定や塗り回数を間違うと、塗膜の剥がれや色むらなどの施工不具合につながります。また、期待耐用年数や塗料の性能(遮熱・防カビ防藻・低汚染性など)が発揮されないこともありますので、下塗り材の役割や種類、塗り回数の考え方について詳しく解説していきます。
1. 下塗り材の役目
① 密着性の向上
下塗りは、上塗り材が塗る材料(スレート瓦やサイディング、モルタル外壁など ※以下から素材という)と、しっかりと密着するために行います。例えば、庭などにある表面がガサガサになっているプランター表面にガムテープは密着するでしょうか。しないですよね。しかし、ガサガサになっている表面を固めて強固な層を作ることができればどうでしょうか。その表面を固めて強固な層を作るのが下塗りの役目です。
② 上塗り材の吸い込み防止
塗料は液体ですので、塗った時に素材の表面が整っていないと、塗った塗料が吸い込まれ素材の表面に正しく塗料の膜が形成されず、塗膜の捲れや色むら、退色などの不具合が発生する原因となります。例えば、スポンジの表面に絵の具で色を塗っても、スポンジ表面に均一の膜が形成されるでしょうか。されませんよね。下塗りはそういった吸い込みを防止し、素材の表面に均一の膜が形成するように手助けをする役割があります。
③ 素材表面の凹凸を緩やかにする
塗装する素材の表面は必ずしも平とは限らず、スタッコやリシンなどの吹き付けの場合は表面の凸凹が大きいです。凹の部分は塗料が溜まるので塗膜が厚くなりますが、凸の部分は薄くなります。塗膜はメーカー基準の厚みを確保しなければ塗料の性能が発揮されませんので、均一な塗膜を形成させやすくするために表面の凹凸を平滑にする必要があります。
④ 素材の補強・防錆・防腐
素材の表面の劣化が激しい場合(表面がボロボロと削れとれる様な状態)に、その表面を強固に固める役割があります。また、金属サイディングや金属屋根で錆が発生している場合は、防腐や錆止め効果のある下塗り材を塗ります。
2.下塗りの種類
① シーラー
水のようにサラサラとした液体の塗料です。色は、透明か白が一般的です。使用箇所は、窯業系サイディングや軒天井などに使用されているケイ酸カルシウム板や、表面の劣化が激しく上塗り材の吸い込みが激しいと予測されるような部分です。また、フィラーを塗る前に素地の表面を整えるためにも使われます。
② フィラー
生クリームのような白いトロッとした塗料です。色は、白が一般的です。使用箇所は、凹凸のある素材でモルタル外壁に使用することが多く、窯業系サイディングで使用することはあまりありません。フィラーは表面の凹凸を平滑にするために使用されるので、下地調整材とも言われます。
③ プライマー
プライマーは様々な素材に使える万能な下塗り材ですが、価格が高いので使う場所が限られてきます。主な使用箇所はプラスチックや鋳物やアルミ・ステンレスなど磁石が付かない金属などです。中には防錆や防腐効果を有した物もあり、非常に優れた下塗り材です。
3.塗り回数について
下塗りの塗り回数については、多くのメーカーが1回となっています。しかし、実際に1回塗りでは下塗りの効果を発揮しない場面は多くあります。代表的な場面は、素材の劣化が激しく、下塗り材を素材が吸い込みすぎて素材表面に下塗り材の層が形成されないことです。この状態で上塗材を塗ってしまうと、ザラザラした埃の堆積した面にガムテープを貼っているようなものですので、当然密着は弱いですよね。ですので、施工後数年で塗膜が捲れてくるようなトラブルに繋がるわけです。こういった場合は、2回目の下塗りを塗る必要があります。
次に、凹凸のある素材ですが、これも同様に1回塗りだけでは素材の吸い込みが激し場合、凹凸があまり平滑にならなかった場合には2回目の下塗りが必要となります。
また、金属系の外壁や屋根の場合も下塗りを2回行う場合があります。それは、素材に深い錆(表面に少し錆が発生している程度ではなく、色が濃く深部まで錆が発生している)が発生している場合です。錆止め塗料というものがありますが、錆が深い場合には錆の進行を止める効果はなく、防錆材や防腐材を塗ってから錆止め塗料を塗る必要があります。
塗り回数を増やすと、施工費や材料費も増えますが、施工後に不具合が発生すると余計に費用が高くつきますので、トータルにかかる費用を安くしたいのであれば、その部分の出費を削ってはいけません。
まとめ
いかがだったでしょうか。上塗りを行うと見えなくなってしまう部分ですが、非常に重要で慎重に判断しなければならない工程とご理解いただけたでしょうか。
下塗り材は、家でいうところの基礎の部分にあたります。この基礎がしっかりしていないと家も倒壊しますよね。塗装の場合だと、倒壊はしませんが、塗膜の捲れや、色あせ色むら、期待耐用年数が発揮されないなどのトラブルにつながります。
素材に合った下塗り材や、劣化具合を判断して塗り回数を決めるのは、現地を調査する調査者に判断に委ねられますので、価格を前面にだしてくる会社より、豊富な知識を有している正しい施工方法で提案をする会社が安心かと思います。
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