みなさん、こんにちは。
この記事を読まれている方には、すでに相見積もりを取られた方や、これからの方もおられると思います。
また、相見積もりを取って塗装の相場を知って、お得にお安く工事をしたいと思っている方もおられるでしょう。
結論から先に申し上げます。
塗装の相場や相見積もりは危険がたくさんありますのでご注意ください!!!
相場はありますが、その相場が正しい価格かは別問題です。
そして、相見積もりは正しく比べられないことがほとんどです。
家電で例えましょう。
同じ品番のテレビを、どこよりも安く買うのであれば正解ですね。
なぜなら、中身がまったく同じだからです。
ですので、家電量販店を数件訪問すると、だいたいの相場が知れるので、その中から一番安い店で購入するといった流れになるはずです。
しかし!
塗装に関してはまったく違います!
これが落とし穴!
まず何が違うのか。
① 提案してくる塗料メーカーが違えばグレードも違う。
上記のテレビで例えると、相場の確認や相見積もりをする際に、違うメーカーのテレビで、尚且つ違うサイズのもので比較するでしょうか。
しませんよね。
同じメーカーで同じサイズで調べて比較しますよね。
② 塗装箇所や作業方法が違う。
これは、塗り回数が違ったり、薄く塗られたりします。(塗布量不足)。
例えば、現地を調査した方の判断で、下塗りの回数が1回や2回、多い場合だと3回もありますし、適当に寸法を計測されると使用する塗料の量に違いがでてきます。
塗装箇所もそうですね。
調査した方の判断や見落としなどで、塗装箇所に多い少ないがでてきます。
こういった部分でも価格に差がでてくるので相場として比べることができません。
③ 坪数が違っていも、塗る面積が同じの場合がある。
ほとんどの方が、坪数が多ければ価格も高くなると思いがちですよね。
違います。
同じ場合もあります。
この事からも、ご近所さんの家や他の家と比べられないことがわかります。
こういったことから、相見積もりから相場を知ることが難しいことがわかります。
最も最悪なのは、正しい工事がされない見積りが適正価格だと信じてしまうことです。
相見積もりをする前は、「良い業者を探すため」や「ちゃんとした品質の良い工事をしたい」などの想いがあるかと思いますが、相見積もりをすると、ほとんどの方が最終的にお願いする会社の判断材料が価格だけになっています。
この時点で、失敗している可能性が非常に高いということです。
ですので、相見積りをする場合はそのメリットを活かしてください。
複数の会社が来ると思いますので、下記の事項がちゃんとしているか確認して、それが良かった会社を1~2社とりあげて商談すれば良いと思います。
理想は、ここだ!と思った1社に絞って商談するのが良いでしょうね。
・現地調査にしっかり時間をかけて行っているか?
・調査の報告が書面だけでなく、担当者の口からしっかりと説明されているか?
※書面の報告書は知識のない人でも作成できる。
・ドローンを使用して屋根の調査を行っているか?
・現地調査に有効な資格を有した者が実施しているか?
・石綿含有建材調査者が調査を行ているか?
※法律で決まっています。
※特に、屋根がスレート瓦(カラーベストとよく言われている)では必要なケースが多い
・見積書が詳細に作られているか?
※材料と工事費が別々になっているか?など
・優れた国家資格を有している会社か?
※一級建築士、一級建築施工管理技士、一級塗装技能士など
みなさまに、より良い工事が届くように切に願っております。
この記事がみなさまの良い参考になれば幸いです。
では。
Comments